吉本隆明の言葉

ほぼ日には「今日のダーリン」という糸井さんの日記のようなものがトップに掲載されています。本日(6/19)の内容は、吉本隆明が子供に言った言葉がテーマになってます。それは、

「人といるとき、だれより低いものでありなさい」

というものですね。これは10代のころに私自身もどこからか聞いたことがあります。吉本ばななさんが父からの教えで心に残っているもの、というようなテーマで回答していたものだった記憶があります。当時、創刊されたばかりの「ダ・ヴィンチ」はよく読んでいたので、たぶんそれのインタビューだったような気がします。当時も今も吉本ばななさんの小説は読んでませんので、、、でも吉本隆明は知ってたんだなー。

この言葉には当時、私自身も感じるところがあったようで、何かしら人が集まって相談するときには、もっとも弱い立場の人はだれなのかを考えて発言しようと思い始めたのだと思います。今となっては、いつからそういう考え方の癖がついたのか思い出せないのですが、たぶん二十歳頃にはそうなっていた記憶があります。

ただ、この考え方は自分の目線をその場で一番弱い立場の人に合わせるということで、前提として「自分は一番弱い立場ではない」というのがある気はします。戦う人に対して心に刻んでほしい言葉ではありますが、自らが最も弱い立場になったときには、また別の度量として「素直に他人に助けを求める」ということが必要なのでしょう。

ただ、まぁ、自分がそうするかというと、、、やっぱ人間ができてないんだろうなと思うんですが、一人でなんとかしようとするはずですね。それでいいんじゃないかとも思うし、何も正しく生きる必要はなく、自分ができるやり方で生き尽くせばいいのではないかと。現在40歳の私はそう思っています。