探偵物語(柄本明、渡辺典子)

探偵物語、と聞いてイメージするのはなんだろうか?松田優作工藤ちゃんとして活躍するテレビ版のドラマか、同じく松田優作薬師丸ひろ子主演の映画版か、どちらかになるだろうと思う。

しかし、ここで私が書こうと思っているのは、そのどちらでもないテレビドラマで、松田優作薬師丸ひろ子が主演した映画版のもう一つの映像化作品である。

主演は渡辺典子と柄本明

最新のWikipediaにはドラマ版の情報が載っているが、数年前までは映画版の情報しか記載されていなかった。覚えている人自体がだいぶ少ないのだろう。私もごくたまに気が向いたときだけ、Googleで検索してみたりという感じだ。

今回もそういうノリでちょっと検索してみたところ、ヒットしたブログを見て驚嘆した。これほど鮮明に覚えている人は初めて見た。

埋もれてしまう名作の堂々たるネタバレ ▽・w・▽|黒猫堂ハンサム日記 ▽・w・▽

これにはびっくりしたが、楽しみながら読ませていただいた。

私は柄本明のファン(日本で一番カッコいいと思う)なのだが、そのきっかけはこのドラマだ。たぶん私が二十歳過ぎのころ、実家へ帰省してテレビをつけたら再放送していたドラマで、何のドラマかわからずに見ていて「探偵物語っぽいスジのドラマだな~」と思ってたら、そうだったという記憶がある。映画以外にテレビドラマが存在することを知らなかったのだ。

で、これはすごくよかった。映画よりも。

原作では、主人公の探偵はもっさりした印象なのだが、柄本明はもうそのまんまである。松田優作もそういう体ではあるのだが、いかんせんあのボディなのでイメージがちょっと違うが、柄本明は当然はまっている。

そして、私自身も忘れていたが、映画とドラマ版は結末が異なる。ネタばれになってしまうが、もう古典に近い映画だし、テレビ版はほとんどの人が知らないので書いてしまうが・・・、薬師丸ひろ子が飛行機で飛んで行っちゃうが、渡辺典子は飛行機に乗らずに待っているのだ。

これは先にあげたブログを読んで思い出した。そうだ、そうだった。。。。

1時間ドラマを4回、という変則的な構成なのだが、再放送で見たために2時間×2日で見た記憶がある。柄本明の頼れる部分がどんどん出てきて、回を経るごとにカッコよくなっていく。

歳をとっていくなら、こんな男になりたい、と思った記憶がある。まだなれていないので、今もそう思っている。