レビューを書く、ということ

世の中には様々なところでレビューを書くということが多くあります。これはたぶんワープロ(死語)の登場で文章を書き、推敲することのコストが劇的にさがったこと、それからそれを世に出す場所が(それが誰にも見られないこの場所のようなものであっても)…

9年、そして7年

震災から9年経ちました。 私の父が死んで7年になります。 命日が3/11なので、毎年こうして思いだします。 死んでから3年くらいは、いつも父ならばどういう判断をするか、今の自分はどう見えるのだろうかと考えていました。夜、家に歩いているときにふいに寂…

二十歳のとき、何をしていたか?

またずいぶんと間を空けてしまいました。もう師走ですか。。。 また、いろいろと働く環境が変わってしまいまして、今は一プログラマ、というかアーキテクト兼コンサルタント、という感じのお仕事に移りました。正直、前職(小さいコンサルティングファームに…

納得する言説とはなんなのか

最近見かけたツイートに深く納得するものがありました。 プレッシャーをいつもかけられてると、自発的に何かやるとか良い成果出すっていう気持ちがどんどん失われて、言われたことを最低限こなしてやり過ごすようになる。損するのは結局プレッシャーかけてる…

勇気と覚悟、リーダーによる書

酒井穣さんの本はよく読みます。 勝手に、人生の先輩というか、師匠というか、ヒーローというか、この時代を照らして生きる方向を指し示してくれる存在として、尊敬しています。 会ったこともない、本を読んだことしかないはずなのですが、その本で語ってい…

サイクルの終焉

レアル・ マドリーがノックアウトステージ1回戦でアヤックスに惨敗…、 そうですね、まさに惨敗しました。 いろいろな分析がされていますし、 バルサスタイルの源流ともいうべきアヤックスによって連覇を止め られたことに歴史的な意味を見出す俯瞰的な論考も…

そんなわけで約束どおり(?)キンシオについて

キンシオという神奈川ローカルの番組があります。キン・ シオタニ氏が関東近辺の土地をいろいろなお題に沿って歩く、 という番組です。これが月曜夜の23時からテレビ神奈川で放送されてまして、 ここ最近では毎週欠かさず見ている唯一のTV番組です。 放送さ…

un poco footとfootballista

ほぼ半年ぶりのエントリとなってしまいました。皆さん(て誰だ?)いかがお過ごしでしょうか。 この半年間、私自身もいろいろとありまして、なかなかブログ書けずじまいでした。ちょっと妻の体調が悪くなってしまったり、それを受けて仕事をどうしようかと考…

風土によってメソッドは変えるべきである。

ずいぶんと長く書かなかったのですが、あまりこれという本がなかったのと会社を変わっていろいろと中の観察が楽しくて書けてませんでした。。。今回は久々に「おおっ!」と声に出してしまうような学びと感動があり、ブログでも書いてみようかと思い立った次…

警官の掟

佐々木譲の新刊文庫「警官の掟」を通勤中に読んでいたのですが、後半からラストまでは家族が寝たあとに家で読んでしまいました。そして、読み終わったあとは大きな虚脱感に襲われる、そして少し時間を空けて再読するでしょう。 警官の掟 (新潮文庫) 作者: 佐…

フォルクスワーゲンの闇、あるいはフェルディナント・ピエヒについて

フォルクスワーゲンの闇、通勤電車の中で読んでおりました。 フォルクスワーゲンの闇 世界制覇の野望が招いた自動車帝国の陥穽 作者: ジャック・ユーイング,長谷川圭,吉野弘人 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2017/07/27 メディア: 単行本 この商品を含…

KTCロゴに反応

機械系のエンジニアであれば、どこかでお世話になっている工具。この工具でも一級品といえば、京都機械工具(略称:KTC)の工具です。 最近、自宅で使い始めたマグカップにまさしくこの「KTC」ロゴが刻まれており、「これは一体…」と思っていたところ、妻が…

陸王から思いを馳せて早田俊幸へ

昨日、日曜劇場「陸王」が最終回でした。この数年ドラマは全く見れておらず、当然「陸王」も見てなかったのですが、長く昼寝をした息子と一緒に風呂からあがったらちょうどやっていたので最後までみてしまいました。 まぁ、わかりやすくて人への尊敬が感じら…

新幹線大爆破

だんだんと年の瀬が迫ってまいりましたね。 私も11月いっぱいでプロジェクトを去りまして、12月頭から新しいプロジェクトへ参画しました。これはこれで新鮮な気持ちで日々を過ごしております。 さて10月に友人が東京の会社から大阪の会社へ転職いたしまして…

自分の血肉になってしまっている本を再読する、という贅沢

今回は久々の読書記録です。いやー、久しぶりですね。私事で恐縮ですが、今関わっているプロジェクトから足を洗って、新たなプロジェクトに入ることにしました。まぁ、次もローンチしたばかりのサービスを改善していくこと、温めている新規サービスをローン…

ファースト再視聴

今回のエントリも読書日記ではなく、、、面目ない。 さて、ファーストと言えば、そうです。ファーストガンダムですね。小細工なし。 Amazon プライム会員である私は、Amazonビデオでプライム会員無料のコンテンツをよく見ています。「有田と週刊プロレスと」…

日本シリーズ終了

だいぶサボってました。忙しいのがひと段落してゆっくりしてると、「なんか書きたい!」という盛り上がりがなくなるのかもしれないですね~。そんなわけでそれなりに本は読んでいたもののエントリをあげるに至らずでした。 今回も読書の記録ではなく(読書日…

夏の終わりに

高校野球も終わり、8月最終週となれば、朝晩も涼しくなってきます。夏の終わりを感じるここ数日、夏に読みたくなる本と言えばなんだろう?と自問自答しておりました。 やっぱ汗と砂にまみれる感触が圧倒的な安部公房の「砂の女」かな?瑞々しい子供時代をや…

父と子の物語(4、情熱を貫く)

父と子の物語と銘打ってシリーズを書いてきたものの、予想外に時間がかかってしまったり、シリーズ内でも直前に取り上げる本を変えたりしてしまい、どうしようか迷ってるのですが、これはライフワークとしてやっていこうかなんて若干思い始めています。なか…

生きるために必要な本

これまでの人生で写真集というのは数えるほどしか買ったことがありません。数少ないうちの一冊が、これです。 地を這うように―長倉洋海全写真1980‐95 (フォト・ミュゼ) 作者: 長倉洋海 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1996/06 メディア: 単行本 購入: 1人 …

批判の作法では届かないもの

前回からかなり時間を空けてしまいましたが、いや、なんでしょう。IT業界のゲス代表たる伊藤直也さんの事件などがありまして、ああ、エンジニアでもああいうクズって一定数いるのね~などと思い、同世代のエンジニアとしては若干テンション下がったりしまし…

父と子の物語(3、路地の子)

上原善広の新刊が出たとのこと、HONZの仲野徹さんの書評(http://honz.jp/articles/-/44135)を読んで知ったのですが、個人的には、上原さんの本としては、静かでなにか温かみのある感覚を覚えました。 そして、仲野さんの「絶対にあとがきから読んではいけ…

吉本隆明の言葉

ほぼ日には「今日のダーリン」という糸井さんの日記のようなものがトップに掲載されています。本日(6/19)の内容は、吉本隆明が子供に言った言葉がテーマになってます。それは、 「人といるとき、だれより低いものでありなさい」 というものですね。これは1…

セッターに必要なものは勇気である。

久々にNumberでバレーボール関係の前向きな記事を読みました。 number.bunshun.jp これまでの正セッターであった深津選手(彼はこのチームのキャプテンでもあります)を差し置き、今季のワールドリーグからスタメンで出ている藤井選手を中心にした記事です。…

彼を知り己を知れば百戦殆からず。レアル、連覇なる。

6/3夜、レアル・マドリーがCL史上初の連覇を成し遂げました。ユーべファンの私としては、後半途中から見るのがつらかったですが…、ファイナルですしマドリーも嫌いなチームではないので、最後まで見ました。 最新のfootballistaでも特集されていた通り、今、…

「終わりの始まり」という状況は、周囲からはハッキリ見える。

「終わりの始まり」というキーフレーズは、物語の中ではよくぶち当たるものです。バランスと秩序を保っていた状況が崩壊していく暗示としてよく用いられます。もしくは、順調に育ってきたものがその成熟段階を終えて、収束に向かうときとかですねー。 40年も…

仕事を変えるときに、誰に相談するか。

おはようございます。システムメンテナンスのため、家に帰れず会社でダラダラしてました。無事に終わって安堵しています。 そんな状況だからではないですが、何することもない時間にこれまでの転職のことを考えておりました。私自身は数回会社を変わっていま…

時々読み返したくなる本

というわけで、保坂和志「カンバセイション・ピース」です。 カンバセイション・ピース (河出文庫) 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/12/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 保坂和志の小説というのは、まぁ、…

疲れてゆっくりしたいんですよ。

最近、仕事そこまで大変ではないのですが、ダレてきたんですかね。もう表題のとおりで疲れて何も考えたくない。父と子の物語シリーズも中休みでそんな本読んでも疲れてしまうんじゃ~、という状況です。 そこで、なんか疲れてもやもやして何も考えたくないと…

父と子の物語(2、血と暴力の国)

父と子の物語シリーズ、その2ではコーマック・マッカーシー「血と暴力の国」でございます。 血と暴力の国 (扶桑社ミステリー) 作者: コーマック・マッカーシー,黒原敏行 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2007/08/28 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 18…