ファースト再視聴

今回のエントリも読書日記ではなく、、、面目ない。

さて、ファーストと言えば、そうです。ファーストガンダムですね。小細工なし。

Amazon プライム会員である私は、Amazonビデオでプライム会員無料のコンテンツをよく見ています。「有田と週刊プロレスと」はもう欠かさず見ていますが、特に昨日(2017/11/08)の回は電車の中で吹きすぎてしまい、周囲から怪訝な目で見られてしまいました。小田急ユーザーの皆さん、笑う門には福来るんですよ!

 さて、有田の猪木モノマネの完成度はさておき(「待て待て待て待て!」)、プライム会員無料コンテンツとしてファーストガンダムがおススメされてきたため、速攻でダウンロードし電車の中で視聴していました。懐かしくていきなり第42話「宇宙要塞 ア・バオア・クー」から見たのですが、いきなり見た割には複雑な背景・人間関係もすぐに思い出してどっぷり観賞モードに突入しました。そのため、電車を乗り過ごす羽目になりましたが・・・。

この話は冒頭、デギン・ザビと、和平交渉をしているレビル両方がソーラ・レイシステムの攻撃によって死んでしまうところから始まります。ギレン・ザビによる策略なのですが、そのときのギレンとキシリアの会話がすごい。(言葉尻は記憶があいまいなのでテキトーです)

キ「グレート・デギン(戦艦の名前)はどこへ行ったのですか?」

ギ「沈んだよ」

キ「父上(注:デギン・ザビのこと)は、グレート・デギンをよく降りられましたね」

ギ「父上が降りると思うか?」

キ「・・・」

ギ「そういうことだ」

というものですが、これでギレン・ザビ父親であるデギン・ザビを殺したことがわかるんですが…、小学生にこれが理解できるのかと。まぁ、この後キシリアがギレンを銃で殺害して「父親殺しの罪は総帥であっても償わなければならない」と言うのでわかるんですが、会話がアダルトすぎるだろうと。

 オープニングとエンディングの歌の場面では、すべてひらがなで歌詞を表示しているアニメとは思えないこの会話。やはりこの辺りにガンダムの面白さが凝縮されているんではないか、と私は思います。単に、私が感じる面白さがこの辺りにあるということかもしれませんね。また、デギンとギレンが同じ回で死んでいることも忘れていたので、終盤の話の流れの速さにびっくりしました。

シャアが「いや、私もニュータイプのはずだ」とつぶやく場面を見てもの悲しさを感じたり、「足なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです」という有名なセリフの辺りは、大人になって感じ方が変わるであろうシャアとメカニックとの会話が堪能できますね。以下の部分です。

シ「ジオングか。足がないな」

メ「足なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです

シ「私に操れるかな」

メ「そんなこと私にはわかりませんよ。大佐のニュータイプ能力次第です」

シ「ずいぶん不躾だな」

メ「気休めですが、大佐ならやれますよ」

本音を包み隠さず言う職人気質のメカニックと、出撃前に己をリラックスさせて戦場へ赴くパイロット。
重さは違えども、会社組織でも後ろを固めるバックオフィスと外へ出ていく営業部隊で同じ様な会話はあるのではないでしょうか。この辺りの気持ちが多少わかってくると、やはりディテールからさらなる面白さに出会えるのではないかな、と思うわけです。

しかし、ガンダムは深い。読みかけになっている安彦良和「原点」もこの流れでまた読もうと思いました。

原点 THE ORIGIN

原点 THE ORIGIN